皆さんは、「立春大吉」のお札をご存知ですか?
子供の頃、おばあちゃんちの玄関に貼られているのを見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、立春大吉のお札の詳しい効果と貼り方、貼る場所をご説明いたします。
立春の日は縁起良く過ごし、立春大吉のお札を貼って、運気を呼び込みましょう。
いつまでお札を貼ったら良いかも解説いたしますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね^^
「立春大吉」お札の効果と意味
「立春大吉」のお札とは除災招福の意味を持ち、厳密に言うと立春の期間に玄関などに貼るお札です。
災いを寄せ付けず、幸福がやってくという意味を持ち、大変縁起の良いお札なのです。
昔は、立春は「立春正月」と呼ばれており、春が到来するこの時期を一年の始まりと捉えていました。
中国の陰陽五行説によると、冬の陰の気から春の陽の気に入れ替わるこの時期は、おめでたいながらも不安定な時期で気が乱れ、邪鬼が現れるという捉え方もあったのです。
立春の前に鬼を祓う節分があるのも、そのような理由から来ているのです。
立春大吉の由来
また、「立春大吉」という言葉にはこのような由来があります。
鎌倉時代、曹洞宗の道元禅士は立春大吉文という文書を書き上げました。
立春大吉文には、大吉という言葉が15も入ったもので、たくさんの良いことが書かれていました。
そして、人々はこの文書を縁起の良いものだと考えるようになりました。
よって、立春大吉と言う言葉は、その立春大吉文の法語からの由来とされているのです。
ちなみに曹洞宗のお寺では立春大吉のお札の他に、今でもこの文書の写しを掛け軸や額に入れて、縁起が良いものとして飾っているところもあるのです。
立春大吉の逸話
また、立春大吉のお札の逸話にはこのようなものがあります。
立春大吉という文字は左右対象で、裏から見ても同じに見えますよね。
ある晩、鬼が悪さをしようとある家の門をくぐりました。
門には立春大吉という札が貼られていました。
鬼が振り返ったところ、裏から見ても同じように見える立春大吉と書かれた札がまた見えます。
鬼は、まだ門をくぐれていなかった、まだ家に入れていなかったと勘違いして門を内側からくぐり、そのまま外へと出て行ってしまいました。
以上のことから、立春大吉のお札には縁起物であるという意味と、鬼などの悪いものを祓うという意味の2つがあるのです。
立春大吉のお札の入手方法
立春大吉のお札は基本的に禅寺の習わしであり、曹洞宗のお寺の檀家さんならば配られるので手に入れられます。
「じゃあ、檀家ではないから手に入れられないの?」と思っている方でも大丈夫!
ここでは立春大吉のお札の入手方法をお教えします。
お札を買う方法
立春の時期が近づいてくると、近くの寺社で様々なタイプのお札を販売しているところもあります。
しかし、もし売ってなくてもネットで販売しているところもあるので安心です。
〒470-3502
愛知県知多郡南知多町大字片名字稗田9
- 全国へ郵送・発送
- 銀行振込
- ご奉納料 500円
- 送料120円
〒257-0015
神奈川県秦野市平沢1221
0463-81-1122
- 一体800円
- 銀行振込か代引き(代引き料500円)
- 送料300円
〒107-0051 東京都港区元赤坂1-4-7
TEL:03-3408-3414
(電話受付:午前8時30分~午後4時)
- 立春大吉 大300円
- 立春大吉 小200円
自分で作る方法
立春大吉のお札は、自作してもかまいません。
作り方も簡単なので、ぜひ自分で作ってみましょう。
〈用意するもの〉
・和紙や半紙
・筆と墨(筆ペンでも可)
〈作り方〉
1自分の貼りたいお札の大きさを決めます。
サイズは自由ですが、参考までに神社などで配られる護符のサイズは、
・縦8寸(24.2cm)×横2.2寸(6.7cm)
となっています。
2紙の大きさを決めたら、精神統一をし、除災招福の願いを込めて必ず「縦書き」で立春大吉と書きましょう。
墨が乾いたら完成です。
お札はいつからいつまで飾る?
立春大吉のお札を飾るのは、立春の日から次の立春が来るまでの1年間です。
2023年であれば、2月4日から19日の間に貼りましょう。
来年の立春大吉のお札を貼り替えるまで貼っておくと良いでしょう。
「立春大吉」お札の貼る場所・貼り方
ここでは一般的に言われているお札の貼る場所や貼り方をお伝えします。
販売している神社やお寺によってやり方が変わる場合もありますので、購入した神社・お寺に聞いてみるとよいでしょう。
玄関
一般的に一番貼られることの多い場所は、玄関です。
玄関の外で向かって右側、目線より高い位置に貼ると良いとされています。
鬼門
鬼門とは、家の北東の方角のこと。
鬼門は邪気が出入りするとされているので、ここに立春大吉のお札を貼る方もいらっしゃいます。
神棚や仏壇に飾る
立春大吉のお札は有難いものなので神棚や仏壇に飾られることもあります。
地域によって様々なことも
立春大吉のお札は、地域によって貼る場所は様々です。
玄関の中に貼ったり、家の大黒柱に貼ったりする方もいらっしゃいます。
子供部屋の扉のところに貼ったりされるお家もあるので、お住まいの地域の風習に合わせて貼るのも良いですよ^^
立春大吉の貼り方
立春大吉のお札を貼るときは、画鋲などを使って穴を開けることはなるべく避けましょう。
お札を傷つけてしまうことになるからです。
両面テープやのりを使って貼ると良いでしょう。
おすすめの貼り方は、紙でお札の額を作り、その中にお札を入れて飾る方法です。
これならお札をのりで汚すこともありません。
他にも、クリアファイルにお札を入れてカットし、貼る方法もあるので試してみてください。
仏壇や神棚に飾らない場合は、自分の目線より高い位置にすることもポイントです。
貼る場所は綺麗に掃除をして、清浄にしてから貼るように気をつけましょう。
お札の処分方法は?
立春大吉のお札をお寺等からいただいた場合は、次のお札を配ってもらうときに持っていけば引き取ってくれることが多いです。
しかし、ネット通販で購入した場合や自作したものはそうはいきません。
そのような時は、地域の寺社でお焚き上げがあれば持って行って供養してもらうと良いでしょう。
また、地域の寺社には古御札納箱等が設置されているところも多いので、そこに入れて供養してもらうこともおすすめです。
もしご自宅で処分したい時は下記の方法を試してください。
自宅でのお札の処分方法
1貼っていたお札を外し、乾いた布などで拭いて綺麗にする。
2清めの塩をふる。
3白い紙や布に包み、感謝の気持ちをもって燃えるゴミに処分する。
まとめ
立春大吉のお札は、除災招福を願って古くから日本で続いている縁起担ぎの一つです。
禅宗から始まった文化ですが、現在は神社等でも販売されており、良き伝統文化として広範囲に広がって人々に受け入れられています。
ネット通販でも購入でき、簡単に自分で作ることもできるので是非やってみましょう。
縁起の良い文化をたくさん取り入れ、良い運気を呼び込み、幸せがやってくるように自分から行動することが大切なのです。
立春繋がりで、『立春の日の過ごし方』もぜひチェックしてみてくださいね!