ひっそりとした夜の時間に壁や床を歩く蜘蛛を見てしまうと「うわっ」と嫌な気持ちになってしまうと思いますが、実は「虫の知らせ」という意味を持つことをご存じでしょうか?
また虫の報せとは異なるスピリチュアルな意味もあるんですよ。
なんとご先祖さまや家族が蜘蛛の姿を借りて現世に来ているとか。
今回は夜の蜘蛛について様々な観点から詳しくご説明いたします。
夜蜘蛛は虫の知らせ?縁起は悪い?
「虫の知らせ」という言葉を聞いた事がある方は多いと思いますが、夜の蜘蛛も私たちに何かメッセージを届けに来てくれているんです。
古来より日本では「夜の蜘蛛は縁起が悪い」とされており、夜の蜘蛛がもたらすメッセージも基本的には悪い出来事やこれから不運に見舞われるなど悪いものが多いんですよ。
ですが夜の蜘蛛を見る状況によっては、一転して良いメッセージとなることもあります。
夜に蜘蛛が逃げていく場面は、自身が抱えているトラブルが解決していくというサイン。
蜘蛛が巣を張っている所を夜に見てしまうと、蜘蛛の巣に獲物がかかるように悪運を引き寄せてしまうと言われています。
「ただ蜘蛛を見た」というだけではなく、全ての物事の起こりと自分が出会ったことには全て意味があると考え、周囲にしっかりとアンテナを張るのと同時に自然との調和を考えたり、自分自身の今までは振り返るきっかけとしてみてはいかがでしょうか。
心をクリアにすることで蜘蛛が放つメッセージを受け取りやすくなりますよ。
夜蜘蛛はご先祖様だから殺してはいけない?
文化や信仰から日本独自の考え方となっているのがこの「夜の蜘蛛はご先祖様」だという説です。
これは蜘蛛の生態にも深く関係しているんですよ。
蜘蛛は夜行性で、音もなく静かに動きますよね。
その姿から神秘的かつ不思議な印象を受けた日本人が「ご先祖様が見に来てくれた」と考えはじめたのがきっかけとされています。
またこれはあくまでも古来日本の考え方であり、令和となる現代を過ごす人たちにはあまり馴染みがない考え方かもしれません。
夜蜘蛛を見た時に何も感じなければそれはそれで大丈夫ですが、もしも家族やご先祖様の気配を感じることがあれば駆除することなく大切にしてみるのもいいのではないでしょうか。
亡くなった家族やご先祖様のスピリチュアルなメッセージを受け取り、自分自身のルーツや先祖の功績、家族の絆などについて改めて考え直すきっかけにしてみてくださいね。
夜蜘蛛を殺してしまった時は?
夜室内で蜘蛛を見かけて咄嗟に駆除してしまった、でも縁起が気になるからどうしたらいい?という時の方法はただ1つ。
「心から謝る」事が大切です。
軽い謝罪ではなく、心から丁寧に謝る事でその気持ちが天へと届き、やってくる不幸をガードすることが出来るとされているんです。
その際、死んだ蜘蛛はゴミ箱に捨てるのではなくしっかりと土に埋めて供養してあげることで幸運を呼び寄せてくれるとされています。
つい駆除したあとは、ティッシュなどに包んで捨ててしまいがちですが、蜘蛛も1つの命です。
大切に供養して天へと還してあげることが必要なんですね。
室内で蜘蛛を見かけた時はどうするのが正解?
優しく捕獲し外に逃がす、そのままにする
その見た目のインパクトから、無害と頭で理解していても「そのまま放置する」というのは難しいですよね。
衝動的に駆除してしまいがちですが、どんな場合も無益な殺生は良い運気を逃がしてしまいます。
小さい蜘蛛ならティッシュなどに包み、外に逃がしてあげるのがベスト。
気にならないという方はそのまま一緒に暮らすのもいいのではないでしょうか。
毒蜘蛛として知られている種類以外の蜘蛛は人間にとって無害であり、逆に害虫となる虫を捕獲し食べてくれる益虫です。
蜘蛛の巣が多く張られて困る、などの実害が出始めた時に逃がしてあげるのもいいのではないでしょうか。
掃除をする
室内で蜘蛛を見かけたり、糸を伝って蜘蛛が天井から降りてくるのは運気・金運アップの予兆。
その予兆を逃がさないためにも、蜘蛛を見たあとはしっかりと室内を清潔かつ綺麗に保つ必要があります。
良い運気は綺麗な場所とキレイな空気を好む性質があり、汚い部屋に溜まった淀んだ空気の中ではそのパワーを発揮することが出来ません。
せっかく来た良い運気を逃さないよう出来る限り整理整頓をすることが大切です。
まとめ
縁起の観点からだけ見るととても悪いですが、家族やご先祖様が姿を変えて様子を見に来てくれたんだと考えることで、少しだけ夜の蜘蛛をポジティブに捉えることが出来ますね。
虫の報せなどを逃さずキャッチすることが出来るよう、日ごろからアンテナを張り巡らせておくことも大切です。