お寺や神社の参拝方法の一つ、「朔日参り」をご存じでしょうか?
1日参りや15日参りとも呼ばれる参拝方法なんです。
参拝というと初詣や厄払いなどが有名かと思いますが「初めて聞いた」という方も多いのではないでしょうか。
今日はそんな朔日参りのやり方やその効果はもちろん、1日と15日どちらにお参りすればいいの?など気になる疑問について詳しくお話していきます。
朔日参り(1日参り)の意味とは?
朔日は「1日」という意味で、その名の通り「毎月1日」に神社やお寺へ参拝することを朔日参りといいます。
毎日を平穏で無事に暮らせている事への感謝を神様、仏様にお伝えし、日々の節目とする参拝となります。
15日参りの意味とは?
旧暦の太陰暦では1日が新月、15日が満月となりその満月である15日に参拝するのが15日参りです。
月の半分を無事に過ごせたことへの感謝や反省点を神様。仏さまにお伝えし、残りの半分を平穏無事に過ごせるようお願い事をする参拝方法なんですよ。
1日・15日参りの効果
感謝が感謝を呼ぶ
1日は新月なので、物事が新しくスタートする日。15日は満月なので物事が無事に完結する日とされています。
1日参り、15日参りで日々の生活について感謝を伝えると、その感謝の心が良い流れを作り、よりいっそう感謝することに恵まれるという開運効果がありますよ。
気持ちの整理整頓
1日参りであれば先月の反省点を。15日参りであれば半月分の反省点をお伝えすることで、自分自身を客観的に見つめることが出来ます。
心の中が整理され、もやもやとした不安が無くなることで前向きになれ、新しい運気を呼び込むことが出来るんです。
1日・15日参りのやり方
時間
参拝などの神事は全て午前中に行うのが良いとされています。
午前中は太陽の光をいっぱいに浴びることが出来る時間帯で、陰陽道でも「陽」の時間帯とされているんですよ。
ただし神社によっては参拝時間が決められている場所もあるので、事前の確認は忘れないようにしましょう。
参拝方法
鳥居
神社に到着し、一番最初に通るのが鳥居ですよね。
神社という聖域にお邪魔をするということで、まず一礼を忘れないようにしましょう。
また鳥居から先に踏み出す際は左足から踏み出します。
これは右足は人で、左足は神という意味からくる作法なんですよ。
参道
鳥居から本殿へ向かう参道は「神様の通り道」と言われています。
参道の真ん中は神様がお通りになる部分なので、敬いの姿勢を表す意味でも参道の端を歩き、本殿へ向かいます。
もちろん参拝が終わって帰る時も端を歩いて帰ります。
手水舎
俗世の穢れをしっかりと手水舎で落としてから参拝へ向かいましょう。
お参り
普段の参拝と変わらず「二礼二拍手一礼」です。
まずは2回お辞儀をし、2回手を打ち感謝と祈念をします。最後に1礼をして参拝が終了します。
場所
初詣などで「三社参り」をする方もいるように、どこの神社で行っても問題はありません。
自分が住んでいる土地、生まれた土地での参拝はもちろん、旅先での参拝でも大丈夫です。
服装
服装は心の表れと言われています。
スーツやドレスなどしっかりとフォーマルにする必要はありませんが、ルームウェアやジャージなどあまりにもカジュアルな恰好は控えた方が無難です。
まずは感謝を。
参拝する上で大切なのは「お願い事だけをしない」ということです。
自分の暮らしをしっかりと振り返り、まずは感謝の心をお伝えしてからお願い事をするようにしましょう。
毎月参拝する
1日、15日は毎月必ずやってきますよね。
朔日参りは別名「月参り」とも呼ばれており、毎月参拝に訪れることが大切なんです。
一度限りの参拝ではなく習慣として朔日参りや15日参りを暮らしに取り入れていくのがポイントです。
特別な授与品はある?
神社によっては朔日参りならではの授与品をいただけることがあります。
月ごとに色が変わるといった趣向が凝らされていたりしますので、朔日参りに行った際にはぜひお受け取りくださいね。
また御朱印が1日だけの限定デザインとなっている神社もあるので御朱印帳をお持ちの方は忘れずに持参してください!
まとめ
年始に行う初詣同様、新しい気持ちで新しい1か月をスタートすることが出来る「朔日参り」。
月の半分を振り返り、残り半分への心構えを作る事が出来る15日参り。
どちらも仏様や神様に平穏無事に暮らせていることを感謝し、引き続きのご加護を祈念する参拝方法となっています。
定期的にお寺や神社へ赴くことで、神聖で清浄な空気を体いっぱいに取り込めば、自身の周りに流れる気も素敵なものになっていきますよ。